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実録!壮絶出産物語③ ~出産を終えて~
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結婚して10年、なかなか子宝に恵まれず、やっとできたと思ったら流産してしまい、その後もうまくいかずに不妊治療にも通いました。友人のおめでたい話に素直に喜べなかったり、子供がいる人に会いたくない時期もありました。できなくても夫婦仲良く暮らしていけばいいやーという気持ちと、やっぱり子連れファミリーを見ると欲しくなったり、生理が来るたびに泣いたり、何も事情を知らない人からの「子供はまだ?」の声に苦笑いしてみたり。子供ができない時期は、自分たちより後に結婚した友達や身内に次々と先を越され、それがまた焦りやストレスになって自分の気持ちをコントロールするのが本当に大変。出口が見えないトンネルに迷い込んだような、本当に長い道のりでした。しかし!そんな我が家も結婚10年目にしてようやく子供を授かることができました。それも3,946gの超ビッグベイビー(笑)! 神様ありがとう。そして、子供ができなくて情緒不安定になっても、いつも支えてくれた旦那さんにも御礼を言わなくちゃ。今までありがとう、そして、次の10年もよろしくお願いします。10周年記念にプラチナダイヤなんて気を使わないで(笑)

それにしても、自然分娩するために6日間もありとあらゆる手段を駆使して大変な思いをしたのに、手術では30分もしないであっという間に産まれてしまって、帝王切開って本当に楽チンだなというのがぶっちゃけ正直な感想です。手術後の痛みは想像以上でしたけど、私の場合、陣痛も経験できたので、あんなに痛い思いをしなくて済むと思うと、次は楽に出産できるかなと、ある意味開き直ってます。確かに自然分娩で産んでみたかったというのは今でも心残りですが、こればかりは仕方ない、我が子はこういう運命だったのです。どういう産み方にしろ、赤ちゃんが無事で健康に産まれてくるというのは、色んな奇跡の積み重ねなので、当たり前のようでいて、それはそれは本当に有り難いことです。育児は楽しいことばかりではないけど、かわいいかわいい我が子を見ていると、まだ生後1ヶ月半なのにもう2人目が欲しいなー(笑)。あんなに辛かった出産だったけど、こんな風に思えるなんて素晴らしい。パパとママのもとに産まれてきてくれた我が子よ、本当にありがとう。幸せにしたるで!




緊急手術を終えたその日の夜、世にも恐ろしい出来事が起こりました。夜中1時頃、麻酔が切れ始めて、あまりの痛みに眠れなくなり、ナースコールをして肩に痛み止めの注射を打ってもらいました。そこまでは薄っすらと記憶に残っているのですが、朝5時過ぎに目覚めたときには、なぜか分娩台の上でした。手術後は確かに部屋に戻ったし、主人と母親が見送ってくれたのも覚えている。 まだ麻酔や痛み止めが残っているのか、身体中がまだ痺れて意識も朦朧としていたから、これは夢か....?しばらくすると、看護師さんがやってきて「昨日のこと覚えてます?」と聞かれたので、「部屋に戻ったんじゃなかったでしたっけ」と私。すると看護士さん、「体中についてる管を全部引きちぎって、血まみれでロビーの廊下に立ってたんですよー」ですって。は?誰が?私が?どういうこと!?夜中に痛み止めを打ってもらってから、分娩室で目覚めるまで、1秒たりとも記憶にないので、何を言っているのやら意味がわかりませんでした。
よくよく話を聞いてみると、夜中午前1時過ぎに痛み止め注射を打った後、痛み止めの副作用が強すぎて、体中についている点滴の針、麻酔で下半身が動かないので尿を採取するため尿管に入れられていた管、足の血栓を防ぐための両足ポンプの管など、体中についている管を自分で抜いて、自力でロビーのところまで歩いて立っていたのだそうです。ひー(恐)。点滴の針を抜いた腕やら、股などから出血していたようで、ちょうど私が立っていたロビーは監視カメラがなく、たまたま夜中2時ごろに看護師さんが通りかかって私を発見してくれたらしい。そのまま階段で倒れていたり、外にふらふらと出てしまって発見が遅れたら大変なことになっていたと言われました。そりゃそうだ、点滴はずしてるし出血してるし。。。その後分娩室から部屋まで戻ったときのあのお腹の激痛からして、手術直後に自力で歩くなんて考えられません。確かに部屋からロビーまでの廊下には血痕が残っていたので、現実に起こった事件のようです。
聞くところによると、強力な痛み止めは、時にこういう言動を起こす患者さんがいるそうで、それだけ強力な副作用があるとのこと。尿管に入れた管も、簡単に抜けないように先が風船ようになっているので、自力で抜いたのを想像しただけで痛い。無理矢理抜いたおかげで用を足したあとの尿道が痛いこと。しばらく3週間ほどは尿道が傷ついてるせいでずきずきと痛みが残り、用を足すのも一苦労でした。点滴の針も抜けないように強力なテープで何重も巻かれていたので、そう簡単にはずせないんですけどね。どうやってはずしたんだろう...。いやー、当の本人は全く記憶にないので、今となっては笑い話ですが、想像すると恐ろしい...。最後の最後まで、壮絶な出産物語でした。痛み止めの使用には十分注意しましょう(笑)
by meglog1224 | 2010-11-28 11:14 | 出産


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